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昨日、オーチャードホールで開かれた、東京フィルの「ニューイヤーコンサート」に行って来た。 暮も押し詰まった28日に、突然思い立って、電話をしてみたところ、多分、キャンセルがでたのであろう、1階、12列、21番という、指揮者の真正面のシートが取れたのは、ラッキーであった。 前夜、TV中継されていた「ウィーンフィルのニューイヤーコンサート」ほど、華やかではないものの、新春に相応しく、舞台は花で飾られ、開演前から、雰囲気を盛り上げていた。 サブタイトルに、”どこかで出逢ったあのメロディー”とあるように、演奏曲目も、おなじみの曲が多いうえ、楽しい趣向が盛りだくさんの、肩の凝らないコンサートで、心豊かなひとときをすごすことができた。 第1部の「ザ・舞踏会」は、J.シュトラウスⅡの「喜歌劇≪こうもり≫序曲」から始まり、次いで、「アンネン・ポルカ」が演奏されたが、指揮者の尾高忠明が、ナヴィゲーターを兼ねており、彼の軽妙な話術が、聴衆の笑いを誘っていた。 「ポルカ≪観光列車≫」のときは、子供の”電車ごっこ”さながらに、前後を男女2名の楽団員に挟まれた指揮者が、笛を鳴らして、客席から登場。演奏の間中、ふたりは、通路を練り歩いており、その”お茶目な(?)”演出に、会場は、完全にリラックス気分。 その後も、ポルカ2曲とワルツが続き、最後は、ワルツと言えば、誰もが真っ先に思い浮かべるであろう「美しく青きドナウ」で、第1部の幕は下ろされたが、聴いているうちに、自然に、体が左右に動き出しそうであった。 そして第2部は、「あの感動をもう一度」と題された、私の大好きな映画音楽特集。 オープニングは、「地獄の黙示録」。ワーグナーの”ワルキューレの騎行”の迫力ある演奏に圧倒されたが、次の”ムーンリバー”では、黒いイヴニングドレスに身をつつみ、長いパイプを手にしたオードリー・ヘップバーンの姿が、目に浮ぶようであった。 ”シェルブールの雨傘”では、演奏者が立ち上がって、色とりどりの傘を開いたり、閉じたり、指揮者の頭上にさしかけたりと、ニューイヤーコンサートならではの仕掛けが。 さらに、”星に願いを”や”未知との遭遇”など、次々に演奏される、懐かしい映画の主題歌に、酔いしれているうちに、いつしか、終盤を迎え、”スターウォーズ組曲に。ジョン・ウィリアムズの不朽の名作とも言われているが、プログラムの最後を飾るに相応しいダイナミックさであった。 そして、アンコールに応えての大ラスは、抽選で、会場から選ばれた中高年男性の”にわか指揮者”の棒ふりで、「ラデッキー行進曲」が、演奏された。勿論、私たちも、手拍子で参加。会場全体が、笑いと興奮に包まれたまま、この日の幕は閉じられた。 余韻冷めやらぬまま、帰宅した私は、しばらくは、口をきくのも、もったいないような気分であった。夜、ベッドに入ってからも、ワーグナーの「ワルキューレ」が収録されている「オペラ曲集」のCDを聴きながら、眠りについたのであった。 尾高さん&東京フィルハーモニー交響楽団の皆さん、素晴らしいお年玉をありがとうございました!
by pooch_ai
| 2005-01-03 22:35
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