独り言


とりとめのないつぶやき
by pooch_ai
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◎ モノクロ映画へのオマージュ


   ~往年のスターに思いをはせて~


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 監督スティーブン・ソダーバーグ、主演ジョージ・クルーニーの「オーシャンズ」コンビによる「さらばベルリン」という映画の試写会に行って来た。 
この日は、ストレッチのクラスがあったのを、早めに抜け出したのだが、なかなか見応えのある映画で、早退しただけの価値はあったと思った。




 会場に向かう電車の中で、一緒に行った友人の、つい先日、「哀愁」と「ガス灯」という古い映画を観て来たとの話に、私も、blogに、映画・「ガス灯」について書いたばかりだったから、何たる偶然と、驚いたのだが、どうも、私の記憶には、ずれがあるようで、友人が、チラシを送ってあげると約束してくれた。




c0019055_13565415.jpg そうこうしているうちに、電車は銀座に到着。急ぎ足で、会場の読売ホールへと向かったのだった。
シートに腰を下ろすとすぐ、上映が始まったが、複雑に絡み合う人間関係とスリリングな展開に、たちまち引き込まれてゆき、映画の醍醐味を満喫したのだった。




 タイトルと、招待状に刷り込まれていた写真から、多分、第二次大戦当時の話であろうと想像していたのだが、最近では珍しいモノクロ映画で、「カサブランカ」や「第三の男」を思い起こさせるような、1940年代のクラシカルなスタイルを踏襲した、刺激的な映画であった。


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 舞台は、1945年のベルリン。敗戦により、米ソ英仏の占領下で4分割された、荒廃と混乱の渦巻く街で、再会したかつての恋人同士。そして、二人を取り巻く謎めいた登場人物たちと、そのかげに見え隠れする大国の陰謀、ナチス時代の暗い影・・・。
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 見終わった後、友人が漏らした「モノクロだからこその映画ね」の一言に、全く同感と、大きくうなずいたのだが、まさに、モノクロでなければ、出せない味であり、とりわけ、ケイト・ブランシェットの秘密のベールに包まれたような、陰影を帯びた妖しいまでの美しさも、カラーだったら、平面的になって、その謎めいた感じが半減してしまうであろうと思われた。






 会場で配られたリーフレットによれば、ハリウッド映画の黄金期と言われている 40`(フォーティーズ)は、映画が一番カッコよかった時代。今に残る、数多くの名作が生まれているが、40年代名画の鉄則は、「主人公は絶対に手を出してはいけない女と必ず恋におちる」、「美しい女は必ず秘密を持っている」、「使ってみたくなる名台詞が最低3つは出てくる」・・・、とか。


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 確かに、カサブランカの中で、ハンフリー・ボガードがイングリット・バーグマンに向かって言った「Here’s looking at you、kid!」(日本語訳では、「君の瞳に乾杯」)は、後世に残る名台詞とされているし、美しい女性たちは、秘密の香りを漂わせているものだなと、当時の映画が、懐かしさを伴って、次々にまぶたの裏のスクリーンに、蘇ってきたのだった。



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 忘れ難いモノクロ映画としては、先の「カサブランカ」、「第三の男」、「哀愁」、「ガス灯」の他、「レベッカ」、「心の旅路」、「情夫」、「断崖」、「汚名」、「凱旋門」、「モロッコ」、「或る夜の出来事」、「欲望と言う名の電車」、「白い恐怖」、「紳士協定」、「ローマの休日」等々があり、
c0019055_1515328.jpgヴィヴィアンリー、ジョーン・フォンテン、グリア・ガースン、グレース・ケリー、オードリー・ヘップバーンなどの女優陣と、ゲーリー・クーパー、クラークゲーブル、グレゴリー・ペック、ケーリー・グラント、ロバート・テーラー、ジョセフ・コットン等々の男優たちの名が挙げられる。




 当時、スクリーンを彩る美男・美女の俳優たちは、“銀幕のスター”と呼ばれていたようだが、今のTVタレントのような「隣の○○ちゃん」といった親しみやすい感じではなく、まさに、その表現がぴったりの、遠い夢の世界に住む、憧れの存在だったのであろう。

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 翌々日、一緒に行った友人から「ガス灯」のチラシが届き、あらすじを読んで、ああ、そういうストーリーだったな、と途切れたり、絡まったりしていた記憶の糸が、真っ直ぐ1本に繋がったのだった。




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 彼女はカラオケとダンスに夢中で、子供の頃は、児童合唱団に入っていたとか。貼ってあった切手が、「東京キッド」を歌っていたときの燕尾服姿の美空ひばりであったのが、いかにも彼女らしいと、微笑を誘われた。



 彼女もかなりの映画好きで、古いものから、最近のものまで、幅広く観ているし、「類は友を呼ぶ」で、私には、映画ファンの友人が少なくないが、好きな映画について、心に残るシーンやセリフ、主題歌、ファッションなどを思い返しながら、そうした友人たちと、話をしていると、それだけで幸せな気分になり、いつまでも話が尽きず、つい、時間の経つのを忘れてしまう。c0019055_14364766.jpg




 勿論、カラーの映画にも、不朽の名作と言われている「風と共に去りぬ」(私の大好きな映画でもある)をはじめ、素晴らしい作品がたくさんあるし、忘れ難い俳優たちの名も列挙しきれない。
けれども、やはり、しっとりとした秋の夜に観るには、大人の魅力を感じさせるクラシカルな美女が登場する、モノクロームの映画の方が、ムードがあって、相応しいのではなかろうか。


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   *今回カットに使った写真は、ノスタルジックな感じを出したくて、一部セピアカラーに加工して     みました。
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by pooch_ai | 2007-09-13 15:17
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