独り言


とりとめのないつぶやき
by pooch_ai
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● 等々力渓谷へ


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~緑の風に誘われて~







    いつしか、時は、爽やかな五月。光と風と緑の季節。

     きらめく太陽の光を受けて、鮮やかな新緑が目にまぶしい季節。

      心地好い風が、頬をなぶり、素足のすねをくすぐってゆく季節。

       五月は、一年中で、私の一番好きな季節だ。




 風のささやきに誘われて、足取りも軽く、都会の渓谷 “等々力渓谷”目指して、いざ出発!!




c0019055_18491166.jpg 等々力渓谷へは、昔、まだ、大岡山に住んでいた頃、桜の季節に、友人が小学生の子供二人を連れて遊びに来て、お花見を兼ねたミニ・ミニ・ハイキングに出かけたことがあった。





 大岡山からなら、電車でわずか15分の距離なのに、以来、足を運ぶ機会がなかったのだが、あのときは、駅前のらせん階段を下りて、小川沿いに歩いていったら、途中で、サワガニ捕りをしている男の子たちに出会ったっけ・・・、などと、当時を懐かしみながら、等々力駅に降り立ってみたら、様相が全く違っていた。


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 思えば、あれから25年近い月日が流れているわけで、違っていて当然と言えば、当然なのだが、駅前の通りを、横道に一歩入った所に、昔はなかった「等々力渓谷公園」の標識が立っていて、鉄製のらせん階段に代わって、石段が整備されていた。




c0019055_196722.jpg その石段を降りていったら、水音と共に、かなり深そうな川の流れと、両側から覆いかぶさるように、うっそうと繁った木立が目にとびこんできて、さながら、深山幽谷といった趣なのには驚いた。
そこは、上の賑やかな都会の街中とは、まるで別世界で、兎を追いかけて穴に落ちた「不思議の国のアリス」の心境だった。




 私の記憶の中では、「一跨ぎで、向こう岸に渡れそうな小川と、もっと明るくて、のどかな感じ」だったのに・・・、と、昼なお暗い光景と、「足元注意」の立て札に、なんとなく、不安な気持ちをかきたてられたのだった。



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 「落ちたら大変!」と、人間一人が、通れるぐらいの細くて、ぐちゃ、ぐちゃと、ぬかるんだ薄暗いわき道を、慎重に進んで行くと、その先には、木道が続いており、さらに進むと、橋が現れて、渡った反対側は、道幅の広い、舗装された遊歩道になっていた。



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 小鳥のさえずりに耳を傾けながら、周囲の景色を眺めたり、写真に撮ったりしながら、多摩川に続く「谷沢川」の流れに沿って、歩いて行くと、途中には、何箇所か湧き水があり、地上に出る長い石段や、茶店、稚児太子堂や不動の滝があった。
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 昔から、霊水として信仰されていたという不動の滝は、雄滝と雌滝の2条があったが、どちらも滝とは名ばかりで、か細い水が流れ落ちているだけなのには、拍子抜けがした。

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 そして、その先の坂道を上ると、最終地点である「等々力不動尊」の不動堂に行き着いた。
ここは、交通安全や学業成就など、色々なご利益があるそうだ。


 龍の口から水が流れ出ている「浄水」の、カアーと、口を大きく開けた龍の顔は、よく見ると恐いなと思いながら、境内を一巡りしていたら、「草木供養碑」なるものが目についた。お花も供えられていたが、お参りしたのは、園芸家とか、お花屋さんでもあろうか?


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 不動尊の外に出たら、騒音と車の往来が激しい環八だった。駅までの道をたどりながら、境内を抜けて、階段を下りただけで、せせらぎと野鳥の声以外、何も聞こえない静寂と緑に包まれた世界が広がっていることが、つい先ほどまで、自分がそこにいたことが、ウソのようで、夢から醒めた気分であった。






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 現実の世界に順応できないまま、帰りは、代官山で途中下車して、「西郷山公園」に立ち寄ってみた。





 自由が丘と並ぶお洒落な町「代官山」には、ブティックや小物を扱う雑貨屋、オープンカフェなどが軒を並べていて、ウインドショッピングをしているだけでも、わくわくしてくるのだった。
ただ、小さなお店が多く、駅前から続く道は、細くて、くねくねとうねっているため、写真が撮りにくいのが残念だった。


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 ショップ店員なども、ハンチングにポップなTシャツとか、レギンスに薄物のワンピなど、個性的でファッショナブルな装いで、目を楽しませてくれていた。
 公園への道を教えてくれたオダギリ・ジョーに似た、ポニーテールのイケメン君も、耳には3個のピアス、指には大きなリングをいくつもはめていた。


 
 西郷山公園は、小規模のこんもりとした小高い公園で、空には、可愛らしい鯉のぼりが、風に泳ぎ、その下では、緑の草地にシートを広げ、ランチを楽しんだり、フリスビーに興じたり、散策したり・・・と、近隣の人々が、思い思いに、憩いのひとときを過ごしていた。


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 一隅には、皇太子と雅子妃殿下のご成婚記念樹であるハナミズキの木があったが、幹が細く、花も少ないのが、一寸寂しい感じであった。



c0019055_20284535.jpg 公園の並びには、「エジプト大使館」があり、小型のスフインクスの置物が、人目を惹いていた。
 それを眺めていたら、前の日に試写会で観た「最高の人生の見つけ方」という映画の中で、主人公二人が、ピラミッドの上で、夕日を眺めていたシーンが思い出された。



 同じ病室で知り合った、大富豪の辣腕実業家と、勤勉実直な自動車整備工。癌で余命半年と宣告され、棺桶に入る前にしておきたいことのリストを作り、二人は旅に出る。「スカイダイビングをする」、「刺青を入れる」、「荘厳な景色を見る」、「世界一の美女にキスする」・・・。





c0019055_20421366.jpg 一緒に行った友人が、最近、愛猫を亡くされたと聞き、辛い思いをさせるのではないかと、気がかりだったが、微塵も暗い影のない映画で、感動的ですらあり、芸達者なジャック・ニコルソンと、モーガン・フリーマンには、終始、笑いを誘われっぱなしであった。





 「今日のこの、五月晴れのような、後味の爽やかな映画だったなあ、バケット・リスト(棺桶リスト)とは、よく言ったもの。あんな風に、最高の人生だったと、微笑みながら、最後のシーンを迎えられたら、エンドマークを印せたら、幸せだろうな」と、改めて思ったのだった。



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by pooch_ai | 2008-05-03 20:45
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