人気ブログランキング | 話題のタグを見る

独り言


とりとめのないつぶやき
by pooch_ai
以前の記事

オープンガーデンのある街へ


オープンガーデンのある街へ_c0019055_23144465.jpg

~ターシャの庭に思いを馳せつつ~







 小平の駅に降り立ち、適当に歩いていったら、市民会館があったので、多分、公共の施設になら置いてあるだろうと、受付で聞いてみたら、ピンポン、見事、オープンガーデンのマップをゲットできたのだった。


オープンガーデンのある街へ_c0019055_23193784.jpg

 この何日か前、昔の上司とその娘さんの3人で、品川のホテルへ、「ターシャ・テューダ展」を観に行ってきたのである。


 絵本作家としての活動を続けながら、米・バーモント州の広大な庭で、ガーデニングを楽しんでいた、ターシャの暮らしぶりを、TVのドキュメンタリー番組で観て以来、生活のほとんどが手作りという、彼女のライフスタイルに、すっかり、魅せられてしまっていたのだが、会場には、大きなパネル写真の他、生前、ターシャが身につけていたエプロンやドレス、実際に使っていた家具、キッチン用品などが展示されていたのには、いたく感動した。
オープンガーデンのある街へ_c0019055_23224554.jpg


オープンガーデンのある街へ_c0019055_23231049.jpg




オープンガーデンのある街へ_c0019055_23234435.jpg








 お2人も、TVの番組をご観になったとのことだったが、クリスマスに、一家総出で、幼い子供たちまでが一緒になって作り、ツリーに、飾り付けていたシーンを思い起こさせる“ジンジャーブレッド”に、「あの、ジンジャーブレッド!」と、小声で、ささやき合ったり、手作りのローソクの“みつろう”を見て、お互いにうなづき合ったりしながら、懐かしい品々を、見て回るのは、とても楽しかった。




オープンガーデンのある街へ_c0019055_23461321.jpg 
絵本の原画も多数展示されていたが、美術館やデパートでの催しと違って、会場がホテルのせいか、比較的空いていて、静かに、ゆっくり鑑賞することができたのは、ラッキーだった。





 見終わった後、気に入ったポストカードと、ターシャのインタビュー記事や、作品が掲載されている雑誌を買い求めてきたが、彼女が描いた絵からは、子供や動物たちに注がれる、彼女の優しいまなざしが感じられ、眺めていると心に、ぽっと明かりが、それも蛍光灯のような、まぶしい明るさではなく、ゆらめくローソクの明かりのような、ほんのりと、温もりのある明かりが、灯ったような気がしてくるのだった。

オープンガーデンのある街へ_c0019055_2356043.jpg


オープンガーデンのある街へ_c0019055_23493683.jpg





オープンガーデンのある街へ_c0019055_23495796.jpg









  
 大分秋めいてきた夜、虫の声に耳を傾けながら、雑誌のページをめくり、あれこれ想像をまじえながら、ターシャの庭を、誌上で散策していたら、以前、TVで紹介されていた、小平市のオープンガーデンを思い出し、急に、行ってみたくなって、翌日出かけて行ったのだった。



オープンガーデンのある街へ_c0019055_051117.jpg オープンガーデンとは、個人の庭を一般の人に公開する活動で、丹精こめた庭や花壇を開放し、訪れた人との交流を深めながら、季節の植物を楽しむのが目的。小平グリーンロードに代表される、自然と潤いのある街づくりの一環としてスタートしたのだそうだ。



 ただ、開放日や公開時間は、各ガーデンによって異なり、敷地外からの見学のみなどのきまりもあるし、場所もかなり広い地域に、点在しているので、今回は、下見のつもりで、花小金井まで、グリーンロードを歩いてみることにした。


オープンガーデンのある街へ_c0019055_011356.jpg 狭山・境緑道という線路沿いの道は、水道管が埋設されている上を、自転車・歩行者専用道路として、整備したものとのこと。桜並木など、両側に植えられた樹木が、日陰を作り出し、途中には、花壇があったりして、お散歩感覚で、ウォーキングを楽しんでいる人たちが、大勢いた。




 その、何処からともなく現われた人たちは、私が写真を撮ったり、景色を眺めたりしている間に、また、いつのまにか横道へそれたりして、姿を消してしまうのも面白かった。


オープンガーデンのある街へ_c0019055_0145746.jpg
 
 歩き出して間もなく、カフェを兼ねたオープンガーデンのひとつに遭遇。三角屋根のゲートが可愛らしい、こぢんまりとしたお庭をのぞいたら、木陰のテーブル席で、4~5人の女性がランチを楽しんでいた。


オープンガーデンのある街へ_c0019055_029125.jpg
遠慮して、写真は外から撮るだけにしたが、丁度、隣が「あじさい公園」でもあったので、あじさいの花の季節にでも、また、是非、訪れてみたいと思ったのだった。





 あじさい公園にも農婦の像があったが、グリーンロードには、動物のブロンズ像が設置されていたり、見上げた梢の先には、サルスベリの花が咲き、葉の間から、ザクロの実が見え隠れしていたり、道端には、オミナエシやワレモコウ、ムラサキシキブなどの、秋の草花が目を楽しませてくれていて、歩いていて、飽きることがなかった。

                                           ↓ワレモコウ
オープンガーデンのある街へ_c0019055_0395392.jpg
                                     


                                                                                   
オープンガーデンのある街へ_c0019055_0422731.jpg

                        ムラサキシキブ → 

オープンガーデンのある街へ_c0019055_0411183.jpg










 突然、真っ赤な円柱型の郵便ポストが目に飛び込んできて、「あら、珍しい!」と、近寄ってみたら、横に、「通常のポストとして使用できます」との立て札があった。



オープンガーデンのある街へ_c0019055_0481352.jpgオープンガーデンのある街へ_c0019055_0483516.jpg











「じゃ、後ろの〒のある、古めかしい建物が郵便局?」と思ったら、それは、文化遺産として保存されている「小平ふるさと村」の建物のひとつで、奥に進むと、茅葺屋根の農家や、水車、荷車などが展示されていた。


オープンガーデンのある街へ_c0019055_052189.jpg


オープンガーデンのある街へ_c0019055_0523650.jpg



オープンガーデンのある街へ_c0019055_053147.jpg







 閉園時間が迫っていたのでゆっくり見物できなかったのが、残念だったが、結構収穫大のウォーキングだったな、と後ろを振り返ったら、色づきかけた柿の実が、夕日を浴びて、輝いて見えた。




オープンガーデンのある街へ_c0019055_0561823.jpg





 駅への道を急ぎながら、小平グリーンロードは、狭山・境緑道の他、玉川上水、野火止用水の3つの水の道をぐるりと結ぶ21kmの遊歩道とのことだし、オープンガーデンも1軒見ただけなので、次回は、行ってみたい場所を確認し、予定を立てて、訪れてみようと思ったのだった。



オープンガーデンのある街へ_c0019055_057301.jpg

                 ダチュラ(エンジェルストランペット)


*写真をクリック→左上に出た小窓を最大化すれば、写真を拡大してご覧いただけます。 
by pooch_ai | 2008-09-17 01:03
<< 秋の風を感じた日 ● 季節の狭間に >>


その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧