独り言


とりとめのないつぶやき
by pooch_ai
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冠を思わせる花


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 ~花菖蒲には、蛇の目傘がよく似合う?~







 
  床に入って間もなく、妙な夢を見た。


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 一面に咲き乱れる花菖蒲の中を、赤い蛇の目傘を、くるくると回しながら、大勢の和服姿の女性たちが歩いて行く・・・。




 目が覚めて、多分、昼間観たミュージカル「蝶々さん」の中で、花街の女性たちが赤い蛇の目傘をさして歩いているシーンがあり、舞台の上に傘の花が開いたような、と思ったのが印象的だったのと、その前に堀切菖蒲園で、花菖蒲を見てきたことが重なり合って、そんな夢を見たのであろうと、おかしくなった。

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 プッチーニの歌劇「マダム・バタフライ」は、ストーリーが史実とかけ離れているうえ、日本の風俗や習慣が誤解されていると、市川森一が、史実に基づいて脚本を書き、音楽も島健が作曲したオリジナル・ミュージカルが、今回上演された「蝶々さん」なのである。




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主役の島田歌穂は、可憐な15歳の少女お蝶から、最後には、「武士道とは死ぬことと見つけたり」の葉隠れ武士の末裔として、潔く自害して果てるまでを、熱演してはいたものの、期待はずれの作品で、観終わった後の、失望感は否めなかった。





 だが、夢の中にも現れた堀切菖蒲園に咲き揃った、大輪の紫、白、淡いピンクなど、色とりどり、さまざまな品種の花菖蒲の群れは、目を奪う見事さであった。

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 花菖蒲の品種が多数作られたのは、江戸時代以後のことで、この堀切菖蒲園で作られた江戸(東京)花菖蒲と、これから作り出された花弁の幅が広く、豪華な肥後(熊本)花菖蒲、花弁が優美に垂れ下がる、伊勢花菖蒲の3系統があると言われている。




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その日は、今にも降り出しそうな空模様であったが、丁度、「堀切菖蒲園祭り」の開催中で、街中も、菖蒲園内も、花を観に訪れた人、人、人の群れで、ごったがえしていた。





 写真を撮るのも一苦労で、菖蒲田の柵の中には入れないから、人々の間や、後ろから伸び上がるようにして、シャッターを切る以外なかった。




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花にはそれぞれ名前がつけられているから、花と一緒に名札も撮ることにしているが、ピンク系の「桃児童」のように、なるほど、と頷ける名前もあれば、中には、「えっ、なんでそんな名前なの?」と、いぶかしく思えるような名前もあった。





 別に植物図鑑を作るわけではなく、写真は、カットに使うのが目的で、あくまでも、文章を引き立てるための添え物なのだから、かなりアバウトに、自分が気に入った花の名とか、印象的な名前だけを載せることにしている。



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c0019055_1719336.jpg 私が好きなのは、淡いピンク系の「スティプルドリップス」、「桃児童」、「児化粧」、「ピンクフロースト」と、蝶が舞っているような形の白い菖蒲である。




 一寸見ただけでは区別がつかないような花も多く、見て美しいと思っていただければ、それでいいのではないかと勝手に決め込んでいるが、誰が名づけたのか「熊奮迅」などという名前に出会うと、ネーミングの由来を聞いてみたくもなる。


 気象庁から「関東も梅雨入り」と発表された翌日から、梅雨の中休みが続いていたのは、なんとも皮肉な話だが、ラニーニャ現象で、今年の梅雨は長くて、雨量も多く、夏は猛暑とか。

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 今週末ごろから、本格的な梅雨になりそうな気配で、街中にも、色とりどり、さまざまな模様の傘の花が、咲き乱れることであろう。



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今は、殆どが、いわゆる“こうもり傘”だが、時折、ジーンズに蛇の目傘というファッショナブルな人を見かけることがあり、「うわっ、おしゃれ!」と、うれしくなってしまう。






 TVの「美の壷」(クリックすると、リンクで「美の壷」のページが開けます)という番組で、「和傘」を取り上げたときにも、「粋な蛇の目は、おしゃれの定番」と言っていたが、小雨降る日に、蛇の目傘をさして、花菖蒲見物と、しゃれ込んでみたいものである。


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*写真をクリック→左上に出た小窓を最大化すれば、写真を拡大してご覧いただけます。 
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by pooch_ai | 2007-06-18 17:41

紫陽花とバラ、どちらがお好き?

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  ~音に恋した老人への手紙~








『ミュージン様、お元気でしょうか?

 いつの間にか、もう、6月。いよいよ梅雨の季節の到来かと思うと、一寸ユーウツです。



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 でも、今日、歯医者の帰り道で、生垣を一面ブルーに染めて、紫陽花が咲いているのを見て、ぱぁーと気持ちが明るくなりました。紫陽花は私の大好きな花のひとつなので。






露にぬれた紫陽花を見ると、雨の日も悪くはないなと、うれしくなって、傘をくるくる回しながら、
「ピチ、ピチ、チャプ、チャプ、ラン、ラン、ラン」と、唄いだしたくなってしまいます。』


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と、ここまで書いてきて、果たして、ミュージン様のお国のチェコ(或いはスロヴァキアかも)にも、紫陽花はあるのだろうか、と思ったのだった。


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 私が彼のことを知ったのは、20年以上も前のことである。たま、たま目にした「音に恋した老人」という新聞記事に、いたく感動し、以来、まだ見ぬ異国の老人のファンになってしまったのだった。





 それは、チェコ・スロヴァキア時代のこと。偶然、ラジオの日本語放送を耳にした彼は、ラジオから流れてきた不思議な言葉、「日本語」の美しい響きに魅了され、何年もかけて、少しずつ日本語を習得して行き、その頃には、完全に日本語放送を理解し、心から楽しんでいるとのことであった。


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 異国の言葉の虜になって、独学で日本語をマスターしたという初老の男性。そして「音に恋した老人」という見出し。その両方が、私の心に深く刻み込まれたのだった。



 
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 その後、かの国は、93年に、チェコとスロヴァキアに分離、独立。彼がどちらの国の人なのか、果たして、今でもお元気なのかどうかもわからないのだが、時折、不意に彼のことが思い出され、語りかけるように、彼への手紙を書き続けてきたのである。文字に書くこともなく、決して投函されることのない手紙を。





 まだ見ぬ彼のことを、私は、密かに“ミュージン様”と呼んでいる。本名を覚えていないので、“語学の達人にして、ミュージックを聴くように日本語を愛した”の意味を持たせたネーミングなのだが、きっと、彼も、笑って許してくれることだろう。

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 ミュージン様のお国にも、紫陽花があるかどうかは知らないが、情緒豊かな方のようだから、梅雨に映える紫陽花を見たら、一目で、気に入るに違いないと思っている。



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 『それにしても、どうして、こう、時間の経つのが早いのでしょう。
この間、デジカメデビューをした友人と、玉川高島屋の屋上庭園で落ち合い、ローズガーデン経由で、神代植物公園へ行った日は、爽やかな五月晴れで、まさに、“光と風と緑の季節”と言う感じでしたのに。
 




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 近頃、日本では、ヒートアイランド現象を和らげるため、ビルの屋上を緑化する運動が盛んで、デパートの屋上も、一昔前の遊園地から、公園のような、花と緑豊かな癒しの空間へと、変わってきています。




 特に、玉川高島屋SCの屋上庭園は、ショッピングセンターとしては、都内最大級とか。小さな滝のある緑の芝生には、彫刻が配置され、その間を、子供たちが走り回り、パラソルの下のテーブル席では、家族連れがお弁当を食べたりしていました。



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 そこで私たちも、青空ランチを楽しむことに。友人が、下で買ってきてくれた30品目のヘルシー弁当で、ピクニック気分を味わいつつ、まずは、腹ごしらえを。そう、腹が減っては、戦は出来ませんから。




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 デザートのジェラートは、後のお楽しみにして、何枚か写真を撮ってから、南館にあるローズガーデンへ降りてみました。
丁度、お昼時でもあり、サラリーマンやOL風の若い女性の姿も多く見られましたが、ショッピングがてら、花や緑に囲まれて、憩いのひと時を過ごしている大勢の人たちで、とても賑わっていました。






本当は、この後、友人の住む横浜方面へ行くつもりだったのですが、丁度、「春のバラフェスタ」が開催されていると聞き、急遽、予定を変更。神代植物公園へと向かったのでした。




c0019055_1722383.jpg マイカーで来ていた彼女は、運転の腕が確かな上、方向感覚が抜群で、カーナビなしで、動き回っているのですが、深大寺へも、迷うことなく行き着けたのには、感服!快適なドライヴを楽しむことが出来ました。




 神代植物公園を訪れたのは、これが初めてでしたが、正門を入り、池を横に見ながら、しゃくなげ園を抜け、ばら園を見渡す藤棚の下のテラスに出たときは、広大な敷地を埋め尽くすように、色とりどりに咲き乱れたばらの花と、むせ返るような、かなり濃厚な甘い香り、そして、おびただしい人の群れに、圧倒され、くらくらと眩暈がしそうでした。




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 まさに、あでやかな美の競演という感じで、カメラは取り出したものの、「凄!」と、あまりの数の多さに、目移りがして、どれを撮っていいものか、もう、たじたじの態。だんだん、疲れてきて、半ば面倒くさいような気さえしてきたのでした。




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 写真に限らず、そうした心理状態は、作品に微妙に反映されるもので、後で、撮った写真を見て、反省させられたものでした。






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 もし、ミュージン様が、カメラをなさるなら、きっと、粘り強く、いいお写真をお撮りになることでしょね。』








 ばらの花と、紫陽花、ミュージン様はどちらの花がお好きだろう?
答えは聞くまでもないこと。にこやかに、「どちらも好きだよ!」と、お答えになるに違いない、と、思ったのだった。


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by pooch_ai | 2007-06-02 18:04


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