独り言


とりとめのないつぶやき
by pooch_ai
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◎ 南北線に乗り換えて

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   ~美味しい道草“庭園美術館”~





 虎の門病院へ行った帰り、庭園美術館へ立ち寄ってみた。



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定期的な検査が、「早期発見、早期治療」につながるわけで、再発を心配してのこととわかってはいるものの、診療の後、「そろそろ、○○の検査をしましょう」と、CTや、内視鏡、血液検査などの予約を入れさせられると、なんとなく気が重くなり、真っ直ぐ家に帰る気になれなかったから。





 数年前まで住んでいた大岡山からは、目蒲線1本で目黒まで行けたから、何度か訪れたことがあったが、美術展を観た後では、時間の余裕がなかったり、人気の高い展示物の場合は、庭園も大勢の人々で、混雑していて、ゆっくり散策したことはなかった。だが、次回の展示物との入れ替え中で、美術館はお休みだから、庭だけを散策するには、丁度いいと思ったのだった。



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 病院への行き帰りには、霞ヶ関から千代田線を利用しているが、隣の国会議事堂前で南北線に乗り換えれば、白金台駅まで、10分足らずで行けるのも便利だった。
c0019055_14543840.jpg乗り換えと言っても、千代田線では国会議事堂前なのが、改札を出るわけでもなく、連絡通路を歩いて行くだけなのに、南北線のホームに出ると、「溜池山王」と、駅名が変わってしまうのが面白いな、などと思っているうちに、下車駅に到着。




 南北線は、最近増えているホームと車両のドアが、連動して開く方式を採用しているが、本当に、これが従来のタイプより安全なのだろうか、と疑問だった。
エスカレーターを何度も乗り継いで、やっと地上に出たら、午後の日差しがまぶしかった。




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 目黒駅と白金台駅との中間にある美術館へは、これまでとは、逆方向から歩いて行くわけで、おのぼりさんよろしく、辺りをキョロキョロ見回してしまった。






 隣接している自然教育園では、表の掲示板に、ナンバンギセルと彼岸花が見ごろとあり、これにも心惹かれたが、次回のお楽しみということに。


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 庭園美術館は、元朝香宮邸であった建物を、そのまま美術館として公開しているもの。アールデコ様式を現在に伝えているが、広大な緑溢れる庭園に囲まれ、自然と建物や室内装飾、そして美術作品の3つを合わせて楽しむことができるのが、魅力だ。





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 正門を入ると、美術館の建物へと続く通路は、両側から覆いかぶさるように茂る、シイノキやモッコクなどの樹木によって、陽がさえぎられて薄暗く、ヒンヤリした空気と、静謐さが、なんとも心地よかった。




 美術館は休館でも、庭園内のあちこちで、ベンチに腰を下ろしたり、のんびり歩き回る人々の姿が、見かけられた。


 
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 緑の芝生が広がる洋風庭園には、白く塗られたテ-ブルとチェアが点在し、ところどころに、「風」と題するものをはじめ、いくつかの彫刻が配置されていた。



c0019055_1542466.jpg 加藤登紀子の「一人寝の子守唄」の”独りで寝るときはよ~ 膝小僧が寒かろう・・・”を連想させるような、膝小僧を抱えた像は、一寸不気味だった。





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  それとは対照的な、葉を食べてでもいるのか、背伸びしているような「ジラフ」は、ユーモラスで、微笑を誘われた。けれども、私が一番気に入ったのは、精悍な感じの「座る豹」であった。



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 まだ、夏の名残のような暑さが続いていたものの、花壇では、c0019055_1693426.jpgコスモスやワレモコウ、オオベンケイソウなどが咲いていて、秋の気配が、季節が移り変わり始めているのが感じられたが、すすきの穂が伸びているのを見て、お月見が間近なことを思い出したのだった。
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 洋風庭園を抜けて、和風庭園に入ると、茶室の手前の築山に囲まれた池で、元気に泳ぎまわる、何匹もの鯉の姿が目についた。
太鼓橋を渡って、池を一巡りするうち、いつの間にか、夕暮れが迫っていることに気がつき、引き揚げることにした。


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 緑の芝生で休んだり、樹木の香気を浴びて、心身がリフレッシュされたのか、「ま、なるようになるさ」という気になり、やはり、ワンクッション置いたのは正解だったと思ったのだった。


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 そう言えば、こんなとき、タイ語では、「マイペンライ」と言うらしい(kotonohaさんからの受け売り)が、語感が可愛いから、これからは、この言葉を使わせていただくことにしよう。





 「マイペンライ」、「マイペンライ」と呪文のように唱えていると、気がかりなことも、大したことではないという気がしてきて、元気が出てくるから不思議。
「kotonohaさん、”マイペンライ”という言葉を教えてくれて、thank you sooooo much!」




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 出口で、次回の展示物の予告を見たら、「世界を魅了したティファニー」とのこと。期間中には、大ホールでの庭園美術館ミュージアムコンサートも開催されるそうだから、是非、その日に合わせて、また、来てみようと思ったのだった。







 「ティファニー」で、思い出すのが、オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」と、ヘンリー・マンシーニ作曲の主題歌「ムーンリバー」だが、コンサートは、フルートとピアノ演奏で、曲目には「ムーンリバー」も予定されているようなので、今から楽しみだ。



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by pooch_ai | 2007-09-21 16:34

◎ モノクロ映画へのオマージュ


   ~往年のスターに思いをはせて~


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 監督スティーブン・ソダーバーグ、主演ジョージ・クルーニーの「オーシャンズ」コンビによる「さらばベルリン」という映画の試写会に行って来た。 
この日は、ストレッチのクラスがあったのを、早めに抜け出したのだが、なかなか見応えのある映画で、早退しただけの価値はあったと思った。




 会場に向かう電車の中で、一緒に行った友人の、つい先日、「哀愁」と「ガス灯」という古い映画を観て来たとの話に、私も、blogに、映画・「ガス灯」について書いたばかりだったから、何たる偶然と、驚いたのだが、どうも、私の記憶には、ずれがあるようで、友人が、チラシを送ってあげると約束してくれた。




c0019055_13565415.jpg そうこうしているうちに、電車は銀座に到着。急ぎ足で、会場の読売ホールへと向かったのだった。
シートに腰を下ろすとすぐ、上映が始まったが、複雑に絡み合う人間関係とスリリングな展開に、たちまち引き込まれてゆき、映画の醍醐味を満喫したのだった。




 タイトルと、招待状に刷り込まれていた写真から、多分、第二次大戦当時の話であろうと想像していたのだが、最近では珍しいモノクロ映画で、「カサブランカ」や「第三の男」を思い起こさせるような、1940年代のクラシカルなスタイルを踏襲した、刺激的な映画であった。


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 舞台は、1945年のベルリン。敗戦により、米ソ英仏の占領下で4分割された、荒廃と混乱の渦巻く街で、再会したかつての恋人同士。そして、二人を取り巻く謎めいた登場人物たちと、そのかげに見え隠れする大国の陰謀、ナチス時代の暗い影・・・。
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 見終わった後、友人が漏らした「モノクロだからこその映画ね」の一言に、全く同感と、大きくうなずいたのだが、まさに、モノクロでなければ、出せない味であり、とりわけ、ケイト・ブランシェットの秘密のベールに包まれたような、陰影を帯びた妖しいまでの美しさも、カラーだったら、平面的になって、その謎めいた感じが半減してしまうであろうと思われた。






 会場で配られたリーフレットによれば、ハリウッド映画の黄金期と言われている 40`(フォーティーズ)は、映画が一番カッコよかった時代。今に残る、数多くの名作が生まれているが、40年代名画の鉄則は、「主人公は絶対に手を出してはいけない女と必ず恋におちる」、「美しい女は必ず秘密を持っている」、「使ってみたくなる名台詞が最低3つは出てくる」・・・、とか。


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 確かに、カサブランカの中で、ハンフリー・ボガードがイングリット・バーグマンに向かって言った「Here’s looking at you、kid!」(日本語訳では、「君の瞳に乾杯」)は、後世に残る名台詞とされているし、美しい女性たちは、秘密の香りを漂わせているものだなと、当時の映画が、懐かしさを伴って、次々にまぶたの裏のスクリーンに、蘇ってきたのだった。



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 忘れ難いモノクロ映画としては、先の「カサブランカ」、「第三の男」、「哀愁」、「ガス灯」の他、「レベッカ」、「心の旅路」、「情夫」、「断崖」、「汚名」、「凱旋門」、「モロッコ」、「或る夜の出来事」、「欲望と言う名の電車」、「白い恐怖」、「紳士協定」、「ローマの休日」等々があり、
c0019055_1515328.jpgヴィヴィアンリー、ジョーン・フォンテン、グリア・ガースン、グレース・ケリー、オードリー・ヘップバーンなどの女優陣と、ゲーリー・クーパー、クラークゲーブル、グレゴリー・ペック、ケーリー・グラント、ロバート・テーラー、ジョセフ・コットン等々の男優たちの名が挙げられる。




 当時、スクリーンを彩る美男・美女の俳優たちは、“銀幕のスター”と呼ばれていたようだが、今のTVタレントのような「隣の○○ちゃん」といった親しみやすい感じではなく、まさに、その表現がぴったりの、遠い夢の世界に住む、憧れの存在だったのであろう。

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 翌々日、一緒に行った友人から「ガス灯」のチラシが届き、あらすじを読んで、ああ、そういうストーリーだったな、と途切れたり、絡まったりしていた記憶の糸が、真っ直ぐ1本に繋がったのだった。




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 彼女はカラオケとダンスに夢中で、子供の頃は、児童合唱団に入っていたとか。貼ってあった切手が、「東京キッド」を歌っていたときの燕尾服姿の美空ひばりであったのが、いかにも彼女らしいと、微笑を誘われた。



 彼女もかなりの映画好きで、古いものから、最近のものまで、幅広く観ているし、「類は友を呼ぶ」で、私には、映画ファンの友人が少なくないが、好きな映画について、心に残るシーンやセリフ、主題歌、ファッションなどを思い返しながら、そうした友人たちと、話をしていると、それだけで幸せな気分になり、いつまでも話が尽きず、つい、時間の経つのを忘れてしまう。c0019055_14364766.jpg




 勿論、カラーの映画にも、不朽の名作と言われている「風と共に去りぬ」(私の大好きな映画でもある)をはじめ、素晴らしい作品がたくさんあるし、忘れ難い俳優たちの名も列挙しきれない。
けれども、やはり、しっとりとした秋の夜に観るには、大人の魅力を感じさせるクラシカルな美女が登場する、モノクロームの映画の方が、ムードがあって、相応しいのではなかろうか。


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   *今回カットに使った写真は、ノスタルジックな感じを出したくて、一部セピアカラーに加工して     みました。
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by pooch_ai | 2007-09-13 15:17


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