独り言 |
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~あ~し湯だよ、ハ、ハ~ン!~ ポカポカ陽気の小春日和に誘われて、あのオープンガーデンのある小平へ、お散歩に出かけてみた。 花の少ない季節なので、今回は外から眺めるだけのベランダガーデンへお邪魔したところ、盆栽の懸崖のように、垂れ下がった、中央を飾る鮮やかな黄色の菊が、目に飛び込んで来た。 マンション2階の角部屋の、鍵の手になったベランダに、1年を通して、さまざまなお花を植えられ、ご自身がガーデニングを趣味としつつ、通行人の目も楽しませてくれているわけで、住む方の花を愛し、人を愛する、優しい気持ちが伝わってくるようであった。 最初の予定では、この後、グリーンロードを歩いて、途中にある「こもれびの足湯」へ立ち寄ってみるつもりで、家を出たのだが、足湯がある場所は、駅を挟んだ反対側のうえ、地図上でも、かなりの距離があるため、一番近い駅までは、電車を利用することにした。 1度、小平駅まで引き返し、西武拝島線の玉川上水行きに乗り、約15分で「東大和市」に到着。駅を出たら、ピンクの山茶花が迎えてくれて、その先に、落ち葉が散り敷いた赤レンガの遊歩道が続いており、期待に胸がはずんだ。 頭上を覆う、ケヤキやカシの木。そして、樹齢百年というアカマツ並木が続く遊歩道を、かなり歩いたところで、「このまま、真っ直ぐ行けば、辿り着けるのかしら?」と、不安になり、行き逢った、年配の女性二人連れにお聞きしたら、左手の「山の中を横切って行くのが近道」と教えてくれた。 そこで、囲いの破れ目から、中へ入り、かさこそと、落ち葉踏み分け、進んで行ったら、賑やかな人声が聞こえてきて、間もなく「こもれびの足湯」の前の道路に出たのだった。 入り口を入り、係員の女性にうかがったら、料金は無料とのこと。屋根に覆われた小屋のような作りと、その間をつなぐ、小川の流れのような形をした湯船?の方に近寄って行ったら、老若男女、大勢の方々が、気持ちよさそうに、足を湯に浸している、のどかな光景が、目にとびこんできた。 グループで来たのか、わいわい賑やかな集団もいれば、湯に足を浸したまま、一人静かに読書にふけっている女性、くつろいだ様子で、おしゃべりをしているご夫婦らしきカップル、部活の後でもあろうか、中学生らしい男の子たち・・・。 私も、ジーンズを膝までまくり上げて、湯船の縁に腰を下ろし、足を湯に浸してみたら、かなり熱めだが、歩いた後の、足の疲れがほぐされるようで、心地よかった。 上から、自分の「足湯体験」の写真も撮ってはみたが、「麗しきおみ足」ではないので、この写真だけは、圧縮してUPすることにした。 温泉地では、街中や駅のホームに、無料の「足湯」が設けられていて、旅行者や地元の人々から喜ばれているようだが、昨年4月にオープンした、この施設には、足湯だけではなく、「手湯」もあり、椅子に腰掛けて、手を湯に浸している女性たちの姿も見られた。 隣が清掃工場で、そこの井戸から汲み上げた天然水を、ごみ焼却炉の余熱を利用してお湯にし、足湯に注いでいるのだそうだ。 ごみを燃やした熱を利用した植物園や、温水プールはよくあるけれど、足湯は初めてだなと思ったが、利用されたお湯は、排ガス冷却用水として再利用されており、縁石には、焼却灰から作られたエコセメントを使用するなど、色々と環境への配慮もなされているとのことであった。 「こもれび」と聞くと、枝葉の間から、ちらちらと、こぼれ落ちてくる太陽の光を連想するが、言葉の響きからも、穏やかで、優しいぬくもりが感じられるので、私は、「こもれびの足湯」というネーミングも、気に入っている。 これから冬に向かっては、さらに、大勢の人々が「こもれびの足湯」を訪れることであろうが、手足を温めると、体全体がぽかぽかと温まってくるばかりか、心の中まで、ほんわかと、温もってくる気がするので、私も、また、是非、来てみようと思ったのだった。 *写真をクリック→左上に出た小窓を最大化すれば、写真を拡大してご覧いただけます。
by pooch_ai
| 2008-11-27 17:04
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