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独り言


とりとめのないつぶやき
by pooch_ai
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心に灯りが



  ~優しさという贈り物~


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 白い肌に、うっすらと紅が差したような、そんな、なまめかしさを感じさせる、ほんのりピンクがかった白、そして、濃いピンクに、あでやかな臙脂色・・・、「しゃくやく公園」にたどり着き、一面に咲き乱れるシャクヤクの花を目にしたときは、まさに、たおやかな美女の群れを見る思いであった。



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 半ば、陶然となって、これで願いがかない、私のアルバムにも、シャクヤクの花を加えることが出来る、と、カメラを向けながら、ここまで、親切に案内してくださった方に、改めて感謝したのだった。

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 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と、美しい女性の容姿や、立ち居ふるまいを形容する言葉として、昔から、使われているけれど、まだ、シャクヤクの写真だけは、撮ったことがなく、今年こそはとチャンスを狙っていたところ、「新堀しゃくやく公園」で、シャクヤクの花が見ごろと、新聞に載っていた。


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 調べてみたら、綾瀬からバスを乗り継ぐだけで行かれることがわかり、「神様の思し召し」と、欣喜雀躍は、ちと、オーバーだけれど、ラッキーと、喜び勇んで、デジカメ片手に家を出たのだった。





 予め、ネットで時刻表のチェックもしていたから、途中の乗り換えもスムーズに、無事、「しゃくやくこうえん前」に到着したところまではよかったのだが、バス停の近くに公園らしきものは見当たらず、道を聞こうにも、付近には、商店もなければ、通行人の姿も見えず、途方にくれてしまった。



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 住所からすると、もう少し手前かも知れない、と、少し戻ったところで、自転車に乗った年配の女性に出会った。その方も、「公園の名は聞いたことがあるが、場所は知らない。でも、今、踊りの稽古の帰りで、仲間の誰かが知っているかも知れないから、聞いてあげましょう。直ぐそこだから一緒にいらっしゃい」と言ってくださった。





ご好意に甘えて、その方と、近くの家を訪ねたところ、地元の住人だから、師匠が一番よく知っている、と、稽古を中断して、玄関の外まで出て来られ、「バス通りを斜めに入る道を行ったところ。丁度、あの白い建物の向こう側ぐらい」と、教えてくださったのだった。


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 「私も暇だし、いい機会だから、一緒に行ってみます」とのことで、先程の女性と一緒に、道路を渡り、斜めに入る道を数歩進んだら、なんと、直ぐ先に、シャクヤクの花が見えてきて、感嘆のあまり、「わあ、きれい!!」と、2人同時に、見事に、ハモっていたのだった。



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 その公園は、中央にブランコなどがある、小規模な公園で、周囲を取り囲むように、約、550株ものシャクヤクが植えられているのだが、江戸川区が、昨年、ここをシャクヤクの名所にしようと、新たに、400株を植樹し、地元のボランティアの方々が手入れをしているのだそうだ。


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 公園には、ベビーカーを押した若いママや、新聞を見て訪れたというご夫婦、通りがかりの人が、ふと足を止めて立ち寄ったり・・・、と、入れ替わり立ち替わりに、さまざまな人たちが、今を盛りと咲き誇っているシャクヤクの花を眺めたり、ケータイで写真を撮ったりして、午後のひと時を楽しんでいる、のどかな光景が見られた。


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 美しい花には、見る人の心を癒し、優しい気持ちにしてくれる力があるが、花が取り持つ縁というか、下町の人々の気風のよさというか、見ず知らずの他人である私に、親切にしてくださった方々の、その気持ちがうれしく、心温もる、幸せな気分に包まれていたら、大分前に読んだ新聞の投書欄の記事を思い出した。


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 それは、「あるドラッグストアで、腰の曲がったお年寄りの女性が、財布を探して手間どっているのに、イライラしたが、レジ担当者の若い男性が、優しく、静かに待ち続けているので、自分も待ってあげようという気になった・・・。」という内容であった。




心に灯りが_c0019055_14115611.jpg 元来、短気な私は、待つことが苦手だが、まさに、「明日はわが身」で、老いというのは、確実に、誰の身にも訪れるわけで、お年寄りに対しての気遣いや、思いやりの心を大切にしなければ、と反省させられたのだった。そして、お年寄りにとっては、どんな物をもらうよりも、優しくされることこそが、最高のプレゼントなのかも知れないと思ったのだった。






 そんなことを思い返しながら、バス停へと向かっていたら、途中で、バラが咲いているのが目にとまり、近づいていったら、バラの横に、真っ赤なブラシの木の花が咲いていた。



  
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 この花を見ると、いつも、思わず手折って、グラスを洗ってみたくなるのだが、ブラシそっくりの花の形に、造形の神の成せる技に、改めて感服させられたのだった。





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by pooch_ai | 2009-05-14 15:00
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