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独り言


とりとめのないつぶやき
by pooch_ai
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抱柱乃信(ほうちゅうのしん)

 ー「五月になれば」、後日談ー 
 
 抱柱乃信(ほうちゅうのしん)_c0019055_20365247.jpg
 
掌説「五月になれば」を読んでくださった友人から、メールが届いた。
 (ご本人の了承を得て、そのまま、引用させていただきました)



「独り言の作品が増えましたね。
とんがり帽子の時計台と少年と年上のお姉さん。
思い出したのが「ほうちゅうのしん」 
昔中国で、二人の男が何年後かに「この橋のこの柱のところで」と、会う約束をした。
片方が約束の日に待っていたが、もう一人は現れない。川が増水してもその柱を抱いていて、溺れて死んでしまったという話。
漢字で書こうと、広辞苑で調べたが、出てない。
私の記憶違いかな。友の来るのを信じて柱を抱いて離れなかった。という話」



抱柱乃信(ほうちゅうのしん)_c0019055_20381316.jpg


 
抱柱乃信(ほうちゅうのしん)_c0019055_20392925.jpgこれを読んで、なんだか、胸にぐっと、くる話しだなと、思った。
 男の友情って、いいなと、少なからず感動したのである。


 もしやと思い、電子辞書の一括検索で、調べてみたところ、「抱柱乃信→尾生乃信」と出ていた。



 そこで、「尾生乃信(びせいのしん)」を引いたら、
(意味)約束を必ず守ることのたとえ。
     また、融通がきかなくて、愚直であることのたとえ。

抱柱乃信(ほうちゅうのしん)_c0019055_20443215.jpg(注釈)中国の春秋時代、魯の尾生という人が女性と、橋の下で会う約束をしたのに、彼女はやってこない。大雨で川の水が増水して危険になったのだが、尾生は約束を守って立ち去ろうとせず、橋げたにつかまったまま、溺死したという故事から。よい意味にも悪い意味にも使う。
 と、こちらは、相手が女性の話であった。

 

 だが、私としては、男同士の話の方が、ずっといいし、融通がきかない云々は、ひどすぎるように思う。

 相手が来なかったのは、約束を破ったとか、忘れたのではなく、止むに止まれぬ事情があったのだと思いたい。ケータイなんて、なかった時代なのだから。


 けれども、相手が女性ということになると、こちらの受け取り方が、いささか、違ってくる。



抱柱乃信(ほうちゅうのしん)_c0019055_20473216.jpg「五月になれば」のユースケの場合は、14歳の少年の、年上の女性に対する、憧れにも似た思慕の念、“淡い初恋”なのだから、ひたむきなところが、いいわけで、と、身びいきというか、作中の人物に対しては、書いているうちに、どんどん、愛しさがつのってきて、つい、弁護してしまうのが、人情というもの。


 しかし、これが、成人男子となると、「女にだまされたアホな男」と思ってしまうわけで、「愚直であることのたとえ」にされても、仕方がない気がするのである。



抱柱乃信(ほうちゅうのしん)_c0019055_21535554.jpgまあ、自分でも、かなり「独断と偏見」に満ちた意見と、思わぬでもないが、以前、「いま、コラムの時代」と題する、朝日新聞のシンポジウムで、名コラムニストの轡田隆史氏が、「コラムは、独断と偏見でいいんです、ただ、そこに、少しユーモアを加えることが、肝心」と、話されていたから、お許しいただきたい。

(でも、反論には、謙虚に、耳を傾けさせていただきますので、じゃんじゃんご意見を、お聞かせください)



 いずれにしても、相手をそこまで信じられるのは、ある種、幸せなことだと、言えるのでは、ないだろうか。たとえ、手痛い裏切りに遇ったとしても。



抱柱乃信(ほうちゅうのしん)_c0019055_21572929.jpg昔 、「知るは喜びなり、と申しますが・・・」で、始まるテレビのクイズ番組があったが、メールをいただいたおかげで、「抱柱乃信、又は、尾生乃信」という、四字熟語と、その由来を知ることができたわけで、「持つべきものは友。大事にしなくては」と、改めて思ったのだった。



 そして、また、矢張り、私は、「人を信じたい」、とも思った。こんな時代だからこそ。

      

 今回カットに使った写真は、すべて、小菅スポーツ公園で、撮影したものだが、デジカメの大先輩に、教えていただき、写真を拡大して見られる挿入法で、アップロードした「ノウゼンカズラ」を撮ったのも、この公園であったと、懐かしかった。
抱柱乃信(ほうちゅうのしん)_c0019055_20545066.jpg

by pooch_ai | 2006-05-04 21:01
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